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第102回アシスト通信 2026年3月号(経営者向け)

定期通信

2026年03月01日

第102回 アシスト通信 2026年 3月号

 

みなさま、いつもありがとうございます。

 

今やビジネスにおいても欠かせない存在となったAI。

業務効率を上げる便利な道具として重宝される一方で、経営の根幹を揺るがしかねない『新たなリスク』が潜んでいることをご存知でしょうか。

 

AI 検索時代の到来と、一般企業が直面する「沈黙のリスク」

〜 「ググる」から「AIに聞く」へ。顧客の選択基準が激変する 〜

 

  1. 「Google 検索時代」と「AI 検索時代」の決定的な違い

これまで主流だった「ググる(Google検索)」による比較検討に加え、今後は生成AIによる検索(AI検索) が、顧客行動の中心になることが確実視され、今現在、すでに通常検索とAIの境界線が曖昧になってきております。

「Google 検索中心の世界」(従来)‥

顧客は「地域名+業種」「店名+口コミ」で検索し、★の数や長文の口コミを自分自身で読み比べて判断していました。

最終判断は常に「人間」に委ねられていました。

海外では、このGoogleレビューが、2012年頃から企業の売上げに大きな影響を与えてきております。

 

そこに!「AI検索が主流になる世界」(2026年からは)‥

AI は口コミを一件ずつ提示するのではなく、膨大なデータを「要約」し「傾向を抽象化」して、一つの結論を 提示します。

実は、これが経営に更に大きな影響を及ぼします。

例として 「〇〇ホテルは、内装は豪華ですが、フロントの対応にムラがあるという指摘が散見されます」 この一文は、★2の口コミが1件あるよりも、はるかに強い影響力を持ってしまうのです。

 

  1. 顧客の世代交代がもたらす「タイパ」重視の選択

特に40代以下の層では、時間対効果(タイパ)を重視する傾向が顕著です。

・長文の口コミをいちいち読まない。

・比較検討に時間をかけず、要点だけを素早く知りたい。

・AI の回答を「客観的な事実」として受け取る。

その結果、AIが「注意点あり」と要約した時点で、

その店や宿は静かに選択肢から外されます。

クレーム も増えず、低評価が急増するわけでもない。

しかし、顧客数は確実に減少していく ——

 

―これが経営上、最も気づきにくく深刻な「沈黙のリスク」です。

「透明人間化」を防ぎ、AIに選ばれる経営へ

 

  1. 「口コミが少ない・評価が低い」=「存在しない(透明人間化)」

AI 検索の大きな特徴は「比較対象として十分な情報がない店舗を、最初から候補に出さない」という点に あります。

・口コミ件数が極端に少ない

・評価が一定水準を下回っている

・評価の傾向が不安定である

こうした店舗は、AI検索上で「最初から存在しないもの」として扱われます。

これは検索順位が下がるというレベルではなく、デジタル上での「透明人間化」を意味します。

 

4.  高評価店こそ危ない。組織拡大と「接客、接遇のばらつき」のリスク

現在、高評価を得ている美容院や飲食店であっても、安心はできませんー

▶内部要因の変化:つまりスタッフの入れ替わりや多店舗展開による「接客意識の差」を、AIは「最近の傾 向」として即座に学習します。

▶体験の要約: 顧客が評価するのは、店主一人ではなく「電話対応・受付・清掃」を含めた店舗全体の体 験です。ほんの一部のスタッフによる対応の低下が、これまで積み上げてきた高評価を短期間で崩し、AI の要約をネガティブなものへ書き換えてしまいます。

 

  1. これからの対策は「防御」ではなく「編集」

AI 検索時代に必要なのは、低評価を消すことではありません。

「AI にどのように要約・評価されるか」を戦略的に設計(編集)することです。

【AI リスク予防】

・接客教育の仕組み化: 属人的な努力に頼らず、誰が対応しても高評価が得られる構造を作る。

【AI リスク対策】

・返信文の戦略的構築: 言葉選びやトーンを一貫させ、AIにとっての「優良な評価データ」とする。

また、高評価、低評価レビューへのノーコメントは、AIリスク拡大につながるため、

丁寧な対応は必須。

 

最後に、数年後の経営に大きな影響を及ぼす恐れのある“AI検索時代”は、

すぐそこまで忍びよって来ています。

しかし、今この瞬間から「AIに選ばれる企業データ」を整え始めるかどうかが、数年後の経営に決定的な差を生み出すでしょう。

 

その分岐点は、今です。

 

 

今日のあなたの素敵な出会いを祈っております。

 

営業とは応援だ‼

最後まで読んでいただいた貴方の優しさに、心からの「ありがとう」を贈ります。

 

宮本新治 2026年2月28日

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