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失敗しないリフォームの手順と資金繰りのコツ

住宅ローン

2025年11月06日

失敗しないリフォームの手順と資金繰りのコツ


知っておきたい「ガイドブック」

リフォームを検討する際‥

まず、もっとも重要なのは

①「電話勧誘なのどのリフォーム業者に依頼しない!」

②「複数業者に見積もりを依頼する」

この2つは、とっても大切ですね。

さて、本題に入ってまいりたいと思います。

退職前後の方からは、「自宅をリフォームしたいけれど、どこに頼めばいいのか分からない」
「予算も気になるし、信頼できる業者をどう選べばいいのか不安」という声をよく耳にします。

そんなときに役立つのが、『住宅リフォームガイドブック』です。
発行しているのは、業界団体「一般社団法人住宅リフォーム推進協議会」
消費者向けに、リフォームの基礎知識や手順を分かりやすくまとめた冊子です。

冊子は無料で2冊まで配布され、送料も不要
公式サイトから申し込みができ、急ぎの場合はダウンロードも可能です。

巻頭には「マンガでわかるリフォームの流れとポイント」があり、
ある家族の事例を通してリフォーム全体の流れを理解できます。
マンガ形式なので、注意点がすんなり頭に入りやすいのも魅力です。

そのほか、リフォームでできること、進め方の手順、支援制度なども
テーマごとに整理されていて、初めての方にも読みやすい構成になっています。

また、この協議会では「見積もりが適切か不安」「どこに相談したらいいか分からない」といった場合に、

電話相談(無料)を受け付けています。

【住まいダイヤル】03-3556-5147
こうした公的な相談窓口を知っておくと、安心してリフォームを進められます。


「耐震化」「省エネ」「バリアフリー」には支援制度あり

リフォームをすると、税の軽減や補助金を受けられる場合があります。

以前は住宅ローン減税の対象が「新築・購入」に限られていましたが、今は「リフォーム推進税制」として、リフォームも対象になりました。

なかでも国が力を入れているのが、

  • 耐震化

  • 省エネ化

  • バリアフリー化

の3つです。

これらの目的でリフォームを行い、要件を満たせば、
最大130万円の所得税控除を受けられます(控除期間1年)。
ローンの有無に関係なく利用でき、固定資産税の軽減も受けられる場合があります。

補助制度もさまざまで、キーワードは
「耐震」「省エネ」「長寿命化」。

国だけでなく、地方自治体でも独自の支援制度があります。
お住まいの自治体のHPから調べることもできますが、
便利なのは、前述の「住宅リフォーム推進協議会」公式サイト内の
【地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト】です。

市区町村や支援の種類を選ぶだけで、該当する制度を一括検索できます。

ただし、制度の要件は細かいため、
リフォーム会社に確認したり、自治体の「まちづくり推進課」などに相談すると安心です。


リフォーム費用の考え方と資金繰りのコツ

リフォームを計画するときは、
まず「何を優先すべきか」を整理しましょう。

おすすめは、

  • マスト工事(必ず必要な工事)

  • できたらいいな工事(希望的な工事)
    に分けて考える方法です。

たとえば、
屋根・外壁の修繕や老朽化した水回りの交換、介護のためのバリアフリー化は「マスト工事」。

一方で、間取り変更やキッチン・浴室のグレードアップは「できたらいいな工事」にあたります。

すべての希望を盛り込むと、1,000万円以上かかるケースもあります。
まずは「マスト工事」を優先し、予算に応じて「できたらいいな工事」を検討するのが現実的です。


資金計画のポイント

リフォーム費用は、

  • 全額自己資金

  • 自己資金+ローン併用
    の2通りがあります。

以前のリフォームローンは金利が高めでしたが、
今は国が後押しする「グリーンリフォームローン(住宅金融支援機構)」が利用できます。

主な特徴は以下の通りです。

  • 対象:断熱改修、省エネ設備を含むリフォーム

  • 金利:固定1.4%(団信付き・2025年10月時点)

  • 返済期間:最長10年

  • 担保・保証・手数料不要

毎月の返済額が無理のない範囲になるよう、
一部は自己資金を充て、借入額を抑えることを意識しましょう。


※ 減税制度は2025年度、金利は2025年10月時点のものです。

上記を基本に考えていただいた上で、

①子どもと家族の未来を考える会®認定講師に相談

②複数の金融機関に相談

③工務店選び

・・こういった流れですすめてまいりましょう。

高額なお買い物です!

慎重に、慌てず、じっくりと相談を重ねた上で、快適な生活空間を手にしてください。

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