2025年09月14日
ここ数年、「金利が上がる」「利上げ」という言葉をニュースで耳にする機会が増えてきましたよね。でも、正直なところ「それって家計にどう関係あるの?」と思う方も多いのではないでしょうか。
日本銀行が決めている金利を「政策金利」といいます。これが上がると、少し遅れて銀行の普通預金や定期預金の金利も上がり、下がれば一緒に下がります。つまり、私たちの預貯金の利息は、この政策金利に大きく左右されるのです。
たとえば、昔は定期預金に預けると利息でちょっとしたお小遣いがもらえましたよね。でもここ20年ほどは金利がほぼゼロで、預けても増えない時代でした。それがようやく少しずつ変わりつつあります。
短期の金利(普通預金や1年定期など)は日銀の動きに連動しますが、長期の金利(住宅ローンや10年国債の金利)は「将来の景気や物価の見通し」で変わります。
今年は米国が関税を強化した影響で世界経済が揺れ、日本の金利見通しも一時はストップ。その後、交渉がまとまって「やっぱり金利は上がるかも」という期待が戻るなど、世界のニュースが私たちのお財布にも直結しているのです。
今のところ、2026年には政策金利が「1.0%」程度になる見通しです。そうなると、銀行の預金金利も今よりは上がっていく可能性が高いですね。
そこでおすすめなのが、
1年定期預金を中心に預けること
(長期の固定金利よりも、上がっていく金利に合わせられる短めの定期が安心)
ネット銀行やインターネット支店をチェックすること
(都市銀行よりも高い金利がつくことが多いです)
個人向け国債(変動10年)も検討すること
(金利が上がれば利息も上がり、換金もしやすいのがメリットです)
「金利が上がる」というとローンが大変そう…と心配になりますが、実は預貯金にもチャンスがあります。少しアンテナを立てておくだけで、眠っているお金を効率よく増やすことができるかもしれません。家計のやりくりを考えるうえで、金利ニュースはこれから要チェックですね。